今回は廊下に特化した記事を書きます。間取りはプロが描きますが、それが絶対とも言い切れません。
人によってセンスや能力が違いますが、お客様の不足の事態になるようなことが起こってはいけません。
間取りのコツについての記事を量産していきたいと思います。
今回の記事:廊下の設計について
【間取りの知識】廊下の設計は間取りの良し悪しが明らかになる理由
廊下の役割
あれ?部屋じゃないの?と思われた方、実は廊下の見方次第でその間取りが十分に上手くできているかが分かってしまうのです。
ズバリ、廊下が少ない間取りほど良い間取りと言えるのです。
廊下はただの通り道あるいは部屋と部屋を繋ぐ空間でしかありません。
だからこそ、少ないほうが良いです。
しかし、その繋ぎ方次第では面白い空間にもなります。
デザイン性を考慮してくれる建築士の方なら、廊下のアレンジもしてくれます。
廊下への工夫
戦後の住宅では中廊下型住宅が流行りました。玄関を通ってそのまま中廊下へ。
そうすると、廊下から部屋へのアクセスしかありません。
だから廊下は暗くなってしまいます。
したの写真のように照明に頼らざるを得ません。
ただ、現代の社会では両脇に部屋がある住宅も少し珍しくなってきました。
それは敷地の細分化が進められているからです。(業者が敷地を最大数にして売ることが多い)
窓ガラスを設ける
そんな廊下では窓ガラスを設置してみる。
これ、意外に素人の方は気付かないのですが、我々プロから見るとやはり良い!と思います。
暗くなりがちの廊下は昼間でも明るくしたいものです。
最近は人感センサー付きの照明も普及してきましたが、スイッチでも手間ですし電気代もかかります。
通常の廊下は照明が必須ですが、それが窓を加えるだけでこんなに変わります。
窓の外に植栽
例え都内の住宅だろうが、窓の植栽をも受けたり借景をすることで癒しの景色になります。
例え部屋でなくとも廊下の目線は行き場がないもので、つまらない空間になりがちです。
それが窓の外の植栽を見ることができれば、季節を感じることができます。
ちょっとマニアックですが、廊下はただの通路ではなく、立派な建築の空間であることです。
絵を飾ったりしても楽しいですよね。
最後に
間取りは建築士の力量によって差が出ていまします。
それは間取りの上手い下手は建築士試験に出てくるものではなく、建築士の経験でしかないからです。
私は単純に会社の研修だけでなく、設計課に所属していないときの営業の時でも現場の時でもベテランの設計士の間取りをたくさん見るようにしてきました。
その結果、テクニックがかなり必要な作業だとわかりました。
間取りのことについて解説している記事を下記でまとめていますので、ぜひご覧ください。
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