今回の記事は一級建築士と宅建士を持っていることでどのようなメリットがあるのか解説します。他にも
- 一級建築士と宅建士ってどっちが難しいの?
- 転職には役に立つ?
- 仕事内容はどのように変わるの?
など疑問が出てくると思われます。今回は私が住宅業界とデベロッパーを経験している中での経験も踏まえて解説していきます。
- どちらも難しいが違った難しさがある
- 転職には大いに役立つまとめ
- 仕事内容は深まるというより広がる
【難易度・転職も比較】一級建築士と宅建士の両方持つメリットは?ダブルライセンスの価値を解説!
それぞれの難易度
どちらが難しいという質問は難しいですが、国家資格の難易度を比較しているサイトによりますと、偏差値的には一級建築士の方が難しいとされています。
一級建築士の偏差値:66
宅地建物取引士:57
一級建築士は学科試験と製図試験の2つの試験を通過しないと合格できません。
単純に建築的な知識の試験だけでなく、製図では想像力と表現力を問われる試験となるので技能試験も重要になっております。
一方で宅建士では建築知識のほか、民法などの法律に特化した知識を必要としております。不動産や税金など多岐に渡るため、技術というよりは法律です。
そのため、建築士は受験資格もあるので理系出身の方が多いですが、宅建は文系の方が多い現状となっています。
一級建築士の難易度を他の国家資格と比較してみました。
>>一級建築士の合格率10%弱!他の国家資格ランキングで難易度比較!
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また、宅建試験の難易度についても同様に解説してます。
>>宅建の5問免除ってずるい?免除条件やメリットや合格率について解説
宅建の勉強方法についてもまとめています。
>>宅建の勉強はいつから?合格者の勉強時間は500時間の理由
転職のメリット
転職をするにあたって資格保有は不動産や建築業界では大きな武器になることは明らかです。
ここでそれぞれの資格を保有することでで切る業務は下記の通りです。
建築士は主に建物を建てる時に必要な資格になります。
建築士は建物の設計・工事監理の独占業務ができます。
一定規模以上(ほとんど)の建築物は建築士資格者でなければできません。
一方、宅建士は建物などの不動産の売買・仲介(いわゆる取引)に立ち会うのに必要な資格となります。
宅建士は建物などの不動産の売買・仲介(いわゆる取引)の独占業務ができます。
それぞれの独占業務の範囲が異なっているのです。
そのため、転職の求人に幅広く当てはまってくるということになります。
資格を2つ持つことでできる業務というよりかは、それぞれの資格が別々のところで役立つということです。
現在の企業の仕事内容と資格の関係
建築士は主に建設会社や設計事務所、住宅メーカーに勤めて設計や施工管理などを任されるので不動産の取引はしません。
宅建士は主に不動産会社の営業につくことが多いです。もしくは建設会社やデベロッパー、住宅メーカーの営業にいらっしゃる方も少なくありません。
上記は私が直に見てきたことや友人の話を参考にしています。あくまで一定の範囲ですが、間違ってはいないと思います。
営業系→宅建士
技術系→建築士
最後に
職種が違うならどちらかでいいかというと必ずしもそうではありません。
大手デベロッパーの開発部やインフラ、公務員はこれらの資格の知識が無いと業務が思うように進むことはできません。
それだけでなく、事務所登録や不動産の許可など事業を行うには資格者は必須です。
さらに、仕事の取引先は設計事務所や建設会社、不動産会社です。事業をするものに知識がなくては管理や指導もできませんよね。
有資格者がいなければ動かせる事業もできないのです。
いずれにしてもメリットは多くあって、損は無いということです。
このメリットを生かして自分の方向性が定まれば強い武器になることだと思います。
また、資格は自分の価値を変える・見える化する方法です。
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