
こんな方におすすめ
- 製図対策について教えて欲しい!
- 製図の手順はみんなどうやっているの?
- 製図の道具で差が出ることある?
製図対策はしっかりとした戦略が必要です。この記事を読むことで枚数を重ねるだけではダメな理由が分かります。
ココがポイント
私も一級建築士を合格した身ですが、製図試験はあるコツを掴むと飛躍的に良くなります。【実際に資格学校で点数が80点上がった手法です】
まずは製図試験の仕組みを理解する
試験前にはもう一度試験では落とせない基本的条件を整理することが大切です。私は2019年度に受けましたが、問題用紙がA3という出オチサプライズがありました。毎年サプライズはあるので、多少の事でも動じない事が大切です。
動揺しても基本条件を見落とさないようにメンタルを日々の製図で鍛える
私の時もA3用紙の情報量に、建築面積の確認がかなり遅れました。
この問題用紙がA2というのが当たり前になってきていることを認識して下さい。2018年まではA3でした。
まずはどんな問題が来ようと下記の条件は絶対に確認して下さい。
- 建築面積
- 容積率
- 建築物高さ
- 延焼のおそれのある部分
- 避難計画
- 防火区画
- 各斜線制限
- 美術館としての計画
ココに注意
上記の項目で建築違反となると一発で不合格です。
また、最近では解答に不十分と見なされると重大な不適合と見なされます。大幅な原点もしくは不合格が決まってしまうという文言まで試験の案内に追加されるようになりました。
建築物の計画にあたっての留意事項についても、厳守して計画していかなければなりません。
- 敷地条件(方位等)や周辺環境に配慮して計画するとともに、空調負荷の抑制や自然光の利用を図る。
- バリアフリー、省エネルギー、セキュリティ等に配慮して計画する。
- 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
- 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
- 構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を配置する。
- 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。
*建築技術教育普及センターより抜粋
私が合格した製図手順はこれ(無料公開)
ゾーニングの配置によって建築の法的制限が守れるかも決まり、建築計画の良し悪しも明確になります。残りの3割は環境負荷低減や、図面の装飾など原点されにくくなる印象を高める部分だと思います。これができるかできないかも重要です。
簡潔に結論から言います。
①問題用紙の条件を全部チェックし、重要部分をマーキングする(色分け必須)
②建築可能面積とグリットの検討を問題用紙(又はゾーニング用紙)の隅でメモする
③ゾーニング用の用紙(本試験でも配られる)に5mmのひとマスを1グリット計画して、各室の面積条件が当てはまるかを検討する
④③のゾーニングを1/100で設備なども、ざっくり整理(フリーハンド)したら製図に取り掛かる
*これによって1/100(4マス)で計画するより早くできます。
ただ5mmでのゾーニングは小さいので少し慣れることが必要です。
私はこれによってエスキスが格段に良くなりました。以降は通常の製図を仕上げていくだけです。ゾーニングが終了後に記述の解答用紙をひたすら埋めます。寸法線の干渉が無いか図面の配置をチェックしたら製図に移る。
エスキスが成功すれば緊張はほぼほぐれるのであとは図面を完成させるだけです。
製図試験全体の時間配分は?
試験の時間は6時間30分ありますが、ご存知の通り足りません。しかし、間に合わせるために皆さんは色々な工夫をしてきます。下記は人によってエスキスや製図のスピードは違うので、一概には言えませんが理想としては次を挙げてみます。
⑴問題用紙の読み込み(30分)
⑵エスキス(1時間30分)
⑶記述用紙(1時間)
⑷製図(3時間)
⑸見直し・修正・追記(30分)
あくまで上記は目標時間です。冒頭で述べたとおり問題用紙の読み込みに時間がかかってしまい、ゾーニングをした後に建築面積で一部修正したりと時間はうまく作業間で調整する必要があります。
太字を達成できるようになれば、合格は近いです。
記述の計画の要点等は空欄があると不合格になってしまいます。
よってどんな言葉でも良いので持っているだけのフル知識で埋めて下さい。私は「建築計画」・「構造計画」・「設備計画」にて過去に習った記述については、それぞれの要点でまとめて覚えるようにしていました。
例えば、建築計画だとアプローチ計画や吹き抜けの計画が問われた時に、視認性が高く〜で有効活用できるなどで解答するみたいな文章を書ける程度です。
>>【詳細考察】2020年度一級建築士の製図試験の内容と分野別対策
これは有料になってしまいますが、記述の要点等を計画・構造・設備別に例文を過去数年にわたって、私が独自にまとめました。
このテキストはどこにもないです。
よければ下記の記事から飛んでください。(全文埋まる方はスルーでも良いです!)
それから製図試験は傾向が数年に一度、変わっていっています。情報を仕入れて対策をしっかりと行いましょう。
あと私なりに製図試験はランクⅠが合格となります。
合格のための製図道具3選