
こんな方におすすめ
- ハイサイドライトってそもそもなに?
- ハイサイドライトのメリットとデメリット
- ハイサイドライトの設計で重要なこと
ハイサイドライトは意外にもそこまで商品として特殊ではありませんが、特殊な使い方をするか否かで変わります。
ココがポイント
この記事を読むことで、ハイサイドライトを上手に活用してリスクを抑え、かっこいい家を近づけられます。
ハイサイドライトってそもそもなに?
ハイサイドライトとは簡単に言うと、天井付近に高さを合わせた窓のことです。
したの写真で言うとテレビの斜め右上にあるやつです。
通常、窓は床からの高さや人の目線の位置に来るような高さで設けられます。この写真の場合、掃き出しサッシなどがそうですね。
下記の記事でも解説していますが、窓の基本的な性能は採光や通風です。
>>【間取り】窓は色んな名前の種類がありデザインが劇的に変わる!
明るい快適な部屋にするには窓で太陽の光をいっぱいに取り入れると良いです。なるべく、大きな窓が良いものです。
また、春先や秋口には窓を開けて心地よい風を家の中に通すことで、新鮮な外気を入れられます。
このように窓にはパッシブな環境を成り立たせるのに重要な役割を持っています。
さて、ハイサイドライトにおいては特に形やデザインがこれ!というわけではありません。
天井に合わせて主に横長の窓が扱われますが、主に以下の特徴があります。
- 外の人との目線を避けられる
- 部屋の奥まで日光を入れられる
- 外に樹木があればそれが見える
ちなみに、下記に写真はトップライトと呼ばれており天窓のことなので少し違います。
外壁ではなく、屋根と天井を貫通して設けられます。
ハイサイドライトのメリットとデメリット
ハイサイドライトにはいくつかのメリットがあります。
メリット
- 部屋全体が明るくなる
- 天井の圧迫感が少なくなる
- 環境によって空や樹木の緑が見える
- 外からの目線と合わない
メリットは上記のように窓としての良さを最大限に引き出せていることが分かります。
特に窓が天井付近にあるので部屋の奥まで光が届くようになり、部屋全体が明るくなるのです。
また、プライバシーにはもってこいの窓です。窓は通常の高さだとどうしても外の人と目が合います。
外構で樹木を置いたり、フェンスもそれを遮る1つの手法ですがこちらの方はそもそも壁なので100%目線は合いません。
さらに、晴れている日は青空が見えるので寝ていながら空を見るなんてこともできます。
高さによっては自分の敷地や、お隣さんの綺麗な樹木、場合によっては紅葉や桜など見えてらラッキーです。
腕のある建築士であれば、そんなポイントも見過ごしません。(これも敷地調査に建築士が行く理由)
デメリット
一方、メリットが多い反面デメリットも多少はあります。
- 西日が入るとかなり眩しい
- 構造的に設けられない場所がある
- 窓の大きさに限りがある(特に防火)
とは言ってもこれらを上手く回避するように建築士は設計するものです。西日の方角にはハイサイドライトは設けない。
構造の柱や壁の位置を工夫して、全体の構造バランスを検討しながら快適な空間になるように設計する。
窓の大きさはメーカーによって多少の違いがあります。
防火地域や準防火地域ではより窓の大きさは制限されるので、設計の腕の見せどころと行ったところです。
ハイサイドライトの設計で重要なこと
ハイサイドライトの設計では上記で挙げたようなことを配慮して設計していかなければなりません。
できるだけ快適な間取りにしていくために、注意点をまとめていきます。少しデメリット部分を重複します。
- 西日が入る位置は避ける
西日は入ると一般的には眩しいと思われています。その通りであり、入ったとしてもその方向しか明るくならないので、他の方位から光を入れるようにしましょう。
- 隣家の窓を確認し被らないようにする
メリットの方で挙げましたが、青空や緑が見えるというメリットがあるのはそれを配慮した設計にしていることです。
何も考えず設計すると、隣のお宅の2階リビングが見えたり、トイレの窓が見えたりとお互いが気まずくなることがあります。
しっかりとプロの建築士に見てもらいましょう。
そのほかは構造など当たり前のことですので、建築士の腕を信じて相談しましょう。
打ち合わせに関してはどこまでできるのか聞きながら、予算を把握しながら進めていきましょう。
予算を気にせずに贅沢な間取りにしていくのはダメ、反対に建築士がコストを気にしすぎて提案しなさすぎるのも家づくりが面白くありません。
>>【注文住宅の間取り】失敗しない間取りの決め方を元ハウスメーカー設計士が公開します
いい家にするのは人との相性も大切です。