
本日は2021年度の一級建築士の製図試験でした。製図試験はすぐに解答が分からないものの、解答参考図面やサンプルは資格学校で公開しています。本ブログはそれらをまとめてみました。
*講師に直接聞きたい方は資格学校の製図答え合わせを申し込むと良いでしょう。
この記事は随時更新していきます。
【本記事の内容】
- 一級建築士の今年の課題
- 各資格学校の解説
- 来年の対策
【解答速報まとめ】一級建築士の製図試験について各資格学校の合格ラインを検討・比較まとめ〜一発アウトなどは?〜
一級建築士の今年の課題
今年の一級建築士の課題は「集合住宅」でした。
課題からして色々な方向での出題が予測されたため、なかなか何かに特化して対策を立てることが難しかったのではないでしょうか。
一級建築士は二級建築士と違い、描き終わるか否かで合格できる違いが出てきます。エスキスも難しいので、製図の速さだけでなく、エスキスの合理性をいかに早く捉えられるかも重要です。
- エスキスをいかに早くまとめられるかが勝負の分かれ目(製図の速さは大前提)
- 製図と記述を描けて初めて戦闘態勢に立てる
また、基本的には鉄筋コンクリート造なので柱スパンをどのように分けるかで、ゾーニングを上手くできるかが鍵です。本番では多少無理な条件が出ることが多いですが、これをもれなくギリギリで上手く収めることが合格へと繋がります。
その中でも、下記の法的要素を見逃してはなりません。本試験では受験者の確認不足を突いて、スパンを間違えて面積で不合格をくらったり、防火の減点を狙った出題をしてきます。
- 建蔽率、容積率、斜線制限
- 延焼ラインや防火規定
- RCの構造を厳守(オーバーハングや柱スパン)
各資格学校の解説
建築士試験の解説はTACが良心的に一般的に、一番早く公開しています。まずは参考プランを公開してますね。
TAC
10月10日の21時より参考プランと試験総評を公開しています。(公開中)
[https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku/kenchiku_1kyu_sokuhou.html]
総評は本日の午後よりアップ予定。
日建学院
10月11日の本日、14時よりYou Tubeで解説中。
[https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect1q/road/honshiken.aspx]
10月12日より説明会及び個別クリニックを開催予定。申し込み必須。
【動画より簡易に抜粋】
受験者の難易度を感じた感想で、比較的易しいと解答した方は6割程度だそうです。ただ、エスキスの完成時間には2時間からばらつきが見られる。
また、完成状況は9割以上で受験者の皆さんが描き終えた様子が挙げられます。要求室は多いので、いかに正確に条件を当てはめられたか、また記述との齟齬がないかが勝負の分かれ目でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=sJrDH1zU6-M
日建学院公式HPのYouTubeより抜粋
総合資格学院
○課題で問われたこと
建築物に対して総合的かつ基本的な知識や技能を問われているとしています。特別なものが出るというよりかは豊富な課題に対して、柔軟に対応できる力が問われているということです。
また、総合資格学院では出題ポイントを7つに絞っています。
- (1)容積率による計画範囲の指定
- (2)対面道路(東西)からかかる2つの道路斜線の回避
- (3)自由度の高い基準階の平面計画(戸数・配置)
- (4)間口の狭い短辺に対する複数アプローチの計画
- (5)屋上庭園の計画
- (6)法的採光、異種用途区画、天空率や避難安全検証
- (7)住戸の内部計画(採光・給排水・給排気・遮音)
総合資格学院総評より
10月11日の夕方より試験総評を公開→お申し込みが必要です。
抜粋版の総評はHPに出ていますが、オリジナル解答例は公式HPよりお申し込みが必要なようです。
[https://www.shikaku.co.jp/1k/info/topics/seizu_cam.php?mid=topics]
他の学校も速報が出次第、まとめていきます。
当ブログでは建築に関する記事を書いています。
来年の対策
各資格学校の検証後作成予定...