こんな方におすすめ
- 宅建士って何ができる?メリットは?
- そもそも宅建士って何?
- 宅建士ってどうやれば合格できる?勉強方法は?
- 宅建士を最短で合格したい
- 独学で合格したいんだけど
この記事ではその事を試験の概要から合格できる勉強方法、受けるべき講座などを解説して、合格までのロードマップをまとめました。
記事前半では宅建士の概要を、後半は合格のノウハウを解説しますのでじっくり読み込んで下さい。ちなみに、私の体験ももとに宅建講座を比較している記事もあるので併せて見てみて下さい。
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宅建士とは?何ができるのか
宅建士とは「宅地建物取引士」の略で、不動産取引士に関する専門知識を有すると国家資格者として認められた者です。宅建士は不動産の売買や賃貸の契約に関して、独占業務を行うことができます。
その理由は契約者のどちらか一方が、不公平なことが無いように専門家として仲介することで公平な契約をする事とされているからです。次の章でもう少し詳しく解説します。
宅建士の価値とそのメリットは5つ
宅建士しかできない仕事がある
宅建士は冒頭で書きましたが、不動産の取引時に独占業務があります。それが「重要事項の説明」です。
大きくはこれをする事で、契約内容の重要な部分をされている内容をを分かりやすく契約者に伝えるためです。宅建士の独占業務に該当するというのは、一般の無資格者では行ってはいけない行為となっています。
不動産という様々な専門知識を要するものであっても、たいていのお客様は詳細を知ることはできません。そこで、「お客様にこの不動産は〇〇という条件があります」など書類を見せながら口頭で説明をする。これが重要事項の説明というのです。その独占業務について少し深掘りをしましょう。
契約締結前の重要事項説明
重要事項の説明について少しお話ししていますが、一般的な方への不動産への理解は相当大変なものです。しっかりとした説明をしてもらわないと、誤解や勘違いなど問題は多くあることから、専門家の立場から一般の方でも分かりやすく説明して理解してもらうことを目的としています。
しっかりと書面で残し、口頭で説明する事によって言った言わない問題も避けることにしています。これは宅地建物取引業によって義務化されています。説明の内容としては売買や賃貸の契約金額、売買であれば登記の時期、ライフライン(電気や水道、ガスに関する事項)の状況、駐車場の有無、契約の解除条件などです。
重要事項説明書面(35条)への記名
上記の説明には宅建士として、契約に立ち合い説明しましたという証拠として宅建士としての記名・押印を義務付けています。そして、この書面を作成したという事になります。
また、この書類には宅建士から説明を受けたという契約者からの記名と押印も受け取ります。35条の書面は厳密に言うと契約締結前に交付されるものです。
すでに契約前から分かっているものを記載するため、不動産の法的に定められている内容から手付金や敷金、礼金などの金銭的な内容まで記載しております。
契約内容書面(37条)への記名
37条書面は契約締結時に交付される書類として扱われます。
内容としては当事者の氏名や住所などの他、売買代金や賃料のほかにも支払う時期や方法を記載します。さらに不動産の引き渡し時期や登記の申請時期など今後の予定も記載します。
以上のことから、この書面は現実的にはほぼ同時に扱われますがタイミングは法的に違うことは試験にも出ますので抑えておきましょう。
不動産には絶対求められる=転職に有利
宅建士は宅建業法により、不動産事務所に5人に1人の割合で宅建士を設けなければなりません。そのため、事務所を維持するためには欠かせない存在です。
不動産という業界は無くなることはないので、これからも需要は減ることはないでしょう。また、不動産業は中小企業から大手企業まで存在しております。
不動産を扱う、金融業界や建設業界においても宅建の知識や資格は求められるケースは多々あります。不動産の営業やコンサルタントとしてのポジションも増えつつあります。今や不動産投資など企業も力を入れています。幅広く求められることも転職に有利ということに直結します。
社内評価に大きく影響する
宅建士は間違いなく社内評価に大きく影響します。宅建士を取得される方は営業の方が多いですが、インセンティブが常に安定しているわけではりません。そんな人は極一部の人間です。
そこで、普段の仕事に加え、宅建士を取得することで業務知識も広がり、自己研鑽すると見られれば良い評価を受けるのは当然ではないでしょうか。
年収などの面で収入が上がる
宅建士を取得すると収入面でも大幅な期待ができます。その理由のひとつは今、企業で増えている資格手当です。月に数万円もらえる企業もあれば、資格取得時に数十万円もらえる企業もあります。
不動産では一般的に、年収が高い傾向にあるので収入面でのチャンスは大いにあります。大手企業では最近、特に資格取得の傾向が強いため、キャリアアップには大きく役立つでしょう。
資格を持っていなければ昇格ができない、管理職になれないといった会社も最大手ではよくあることです。
不動産事務所を独立して開設できる
不動産事務所を開設することで、サラリーマンではなくなります。それは経営者として働くことができ、不動産の取引をあなた自身の事務所で行うことができます。
顧客が来るまでは大変ですが、報酬が得られれば得られるほど良いでしょう。独立して働くことを考えている方には選択肢として大いにアリでしょう。
宅建士になる3つのステップ
試験の概要を知ろう
宅建士は毎年受験者数が20万人以上にもなる国家資格では最大級の試験になります。
その理由は、宅建士は上記でお話ししたメリットがあることに加え、受験資格が無いことから常に人気の国家資格となっております。よって、どなたでも受験することが可能です。
受験の費用は¥8,200と国家試験の中では比較的低めです。申し込みは毎年7月頭から下旬までと短いです。これは申し込み方法によって、締め切りが異なりますので試験機関の公告をよくチェックして下さい。試験日は10月の第3日曜日と決まっています。
学科試験を突破しよう
学科試験はマークシート方式で全部で50問あります。合格ラインは受験者の点数によって毎年変わりますが、概ね36点正解すれば合格できます。

出題範囲
- それから、試験で出題される範囲は以下のように公表されています。
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
いや、めちゃくちゃアバウトですよね。つまり、範囲がとてつもなく広いということなのです。
免許登録をしよう
晴れて試験及びに合格すると、試験機関より合格通知が届きますので、そこにいつまでに何を申請するのか記載しています。 各都道府県の宅建協会にて手続きを行うので場所なども確認しておきましょう。
宅建士になるための注意点とコツ3つ
試験の構成を熟知する

その理由は、がむしゃらに勉強しても合格できない試験になっているからなんです。宅建試験は冒頭でお話ししましたが、年間20万人以上が受ける超巨大な国家試験にもかかわらず、合格率が15%程度とめちゃくちゃ低いんです。
では、なぜこんなに低いのか私は合格できる点数をとって初めて分かりました。
それは試験の問題が難易度別にしっかりと振り分けられているんです。つまり、簡単な問題は○問、少し難しい問題は○問、すごく難しい問題は○問と例ですが、このようにしっかりと構成されているからです。
勉強方法の仕方
市販テキストの使用
宅建試験の1番の攻略法は広く浅く、そしてその知識を確実にすることです。その勉強方法は優秀な過去問を3周以上解いて知識を定着させることです。
なぜなら、私は宅建士だけでなく一級建築士も同様にこの勉強方法で合格することができました。 だから資格学校も出題された問題もランク分けしているのです。(これ、みなさん意外と軽視しています)
よって、徹底された過去問集を使えば出題傾向とその知識も定着させることで、出題範囲が広くても確実に解くことができます。実際に私が利用した市販テキストを参考までに紹介しておきます。
講座を受ける
講座を受講することは私的にはそこまでおすすめはしていません。ただ、不動産や建築に完全に知識が無い方には受けることをお勧めします。
なぜなら、市販のテキストだけでは基本知識を理解することが困難だからです。簡単に〜など市販のテキストで見かけますが、文字だらけで難解ですし、イラスト多く使っているものはその分覚える内容が少ないです。

なぜこの勉強方法がいいのか理由は4つ
受験生のほとんどは時間がない
宅建士を受験する方の多くは勉強時間を確保できていません。
その理由はほとんどの方が社会人であり、1年に一度しか無く、出題範囲が広い上にモチベーションを保つこと自体が困難な試験だからです。また、不動産業界に勤務されているなら激務の方がほとんどです。勉強時間は本気で取り組み、自己管理を徹底していかなければ受験することも難しいのです。
ちなみに、通信講座はあなたが勉強できるタイミングで質の高い講座を受けられるというメリットがあります。しかも、テキストも市販のものより質が高く、資格学校のスケジュール管理が徹底されているのでモチベーションが続きます。(私の体験です)
金銭的に無理がある
宅建士の大手資格学校の通学講座は1年通うと意外と高額です。
なぜかと言うと、通学講座の1年間あたりの相場は10万円〜30万円という高額なものがほとんどだからです。この他にもオプションなど加えると数万プラスされるといったイメージです。これを年々続けていくにはコスパが悪いと言わざるを得ません。
その点、独学に加え通信講座を一時的に利用したり、通信講座のみ本気で取り組むことの方がはるかに効率が良いと言えます。
質の高い講義がどこでも受講できる
通信講座の良いところは質の高い講義を場所問わず、しかもモチベーションを保ち学習ができるということです。
その理由は動画配信するために大切な内容だけをまとめているということ、それから自宅だけでなく、電車の中やカフェなどでも動画を見ながら隙間時間などを活用して勉強することができるのです。これは宅建の膨大な範囲に必要な覚えるという作業を効率よくできることに直結します。

宅建士に関する教材が多すぎる
宅建士は教材選びにも市販という段階から苦戦を要します。
なぜなら、宅建に関連する市販の教材が明らかに多すぎるということです。よって、どれを買って良いか分からない、何冊も買って中途半端になってしまうというのは受験者の間でよくあることです。その落とし穴にハマってしまうと合格は難しいです。
教材は厳選されたものを購入する、通信講座で配布されたテキストだけを使うということを念頭に置いておきましょう。
まとめ
以上が私が宅建士を合格してわかった事、失敗して学んだことのまとめになります。この方法から勉強を外してしまうと、合格が遠ざかってしまいます。
再度お伝えしますが、このロードマップを実施する事で何年も落ち続けることが無くなります。
この記事の要約
- 宅建士は不動産取引において独占業務ができる
- 宅建士はAIなどに置き換わることはなく、将来も仕事が豊富。むしろ、人材不足で需要が上がり続けている。転職などにも効果は抜群である
- 宅建士は社内評価に有利で年収も上げられる。独立して不動産事務所を開業できる
- 宅建士は独学は可能であり過去問を勉強する事、使う教材と回数に注意
- 宅建士は通信講座がベストであり、一発合格はもとより数年で合格でも万々歳
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